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「カスミサンショウウオの調査 」(2007)

調 査 室

湿地の生物

カスミサンショウウオの調査-2007

カスミサンショウウオ(H.nebulosus)

15cm位の小型のサンショウウオです。
幼生は水中で暮し、成体は陸で過ごします。
尾の上に黄色い線があるのが特徴です。

参 考

東広島市・呉市・県南部に生息する、その他のサンショウウオ

オオサンショウウオ(Andrias japonicus)

大雨の後などに見つかる、世界有数の大きな両生類。
「特別天然記念物」として保護されています。
捕獲や飼育はできないサンショウウオです。

ブチサンショウウオ(H.naevius)

標高の高い渓流に棲む小型のサンショウウオです。
残念ながら、私は見つけたことがありません。
呉市では見つかっているということです。

生息環境
(分布群A)

成体は、山すそにある林の中などに棲んでいます。
乾燥を嫌い、昼は落ち葉や木の下などにひそみ、
普段はほとんど見かけることはありません。

生息環境
(分布群C)

里山は開発され易く、また湿地は、降雨量の変化を
受けやすいため生息に適した環境は
年々減ってきています。

繁殖場所

春になると広い林の中から次第に
集まってきます。場所は毎年ほぼ決まっていて
1Fの水場に10匹以上集まることもあります。

成体の確認

繁殖の時期には分布群Aの成体が、まとまって確認できます。

2月17日

最初の個体を確認しました。
2007年2月17日に確認・撮影(分布群A)

2月20日

2匹確認、他の場所ではまだ未確認。
2007年2月20日に確認・撮影(分布群A)

2匹とも尾が少し欠損。再生するので心配あり
ません。2007年2月20日に確認・撮影(分布群A)

2月22日

1匹確認、他にイモリ5匹を確認しました。
2007年2月22日に確認・撮影(分布群A)

2月26日

2匹確認、一匹には首の近くに黒いあざがあります。
2007年2月26日に確認・撮影(分布群A)

縄張り争いに勝ったのでしょうか、尾は完全です。
2007年2月26日に確認・撮影(分布群A)

3月7日

オスを4匹確認しました。
2007年3月7日に確認・撮影(分布群A)

産卵前のメスを2匹確認、腹部が大きいです。
2007年3月7日に確認・撮影(分布群A)

分布群@でオス1匹確認しました
2007年3月7日に確認・撮影(分布群@)

3月8日

オスを2匹確認しました。
2007年3月8日に確認・撮影(分布群A)

3月15日

オスを1匹確認しました。
2007年3月15日に確認・撮影(分布群A)

3月25日

産卵にやってきたメスを1匹確認しました。
2007年3月25日に確認・撮影(分布群@)

3月31日

オスを2匹確認しました。
2007年3月31日に確認・撮影(分布群A)

昨年の記録

確認したのは4匹でした。「イモリ」もいました。
2006年3月10日に確認・撮影(分布群A)

卵嚢(らんのう)の確認

今年も分卵嚢(らんのう)を、確認できました。

2月26日

少し流れのある場所で今年初確認。
2007年2月26日に確認・撮影(分布群A)

繁殖地で確認したのは2コでした。
2007年2月26日に確認・撮影(分布群A)

3月7日

繁殖地で5コ、分布群@で1コ確認しました。

3月8日

繁殖地で確認したのは1コでした。(分布群A)

3月15日

繁殖地で2コ、付近で3コ確認しました。(分布群A)

3月25日

繁殖地で1コ確認しました。(分布群A)

昨年の記録

2006年3月17日に確認・撮影したものです。

初期の発生

受精した瞬間から発生が始まります。

2月27日

二分割している初期発生の卵

さらに発生が進んでいる卵嚢(らんのう)
2007年2月27日に撮影(分布群A)

2月28日

楕円型になります
2007年2月28日に撮影(分布群A)

3月1日

一部分が突出してきます
2007年3月1日に撮影(分布群A)

カスミサンショウウオの成長の続きは >>> カスミサンショウウオの発生

越冬の場所

湿気のある石の下や木の中などで越冬します。
同じ場所に数匹が集まることもあります。
ここでは石の下で、3匹を確認しました。

確認場所

代表的なもの、分布群B分布群Cについては、すぐ側が造成中。
今後は悲観的。2007緊急措置として採集飼育保護を行います。

分布群@

細流が流れ込む、開けた場所。ヤゴ、コオイムシ
イモリなど生き物が豊富な場所。奥にはやや乾燥
した林があり、越冬個体・幼生を確認。

分布群A

わき水溜り。イモリを確認、ヤンマのヤゴ類は
いない環境。竹などの落ち葉が堆積する場所。
産卵時期には、毎年ここに集まります。

分布群B

山道沿いにあります。卵嚢(らんのう)・幼生を確認。
成体は確認したことがありません。
昨年から工事車両が通りはじめ、将来は悲観的。

分布群C

休耕田を繁殖地として、後方は広い林のある場所。
今年1月に越冬個体を確認しました(計7匹)。
一部造成されはじめたため、将来は悲観的。

個体変異

あまり個体変異はありませんが、少数は斑の目立つものもあらわれます。

代表的なもの

最も普通に見られるタイプです。
2004.2.27に確認・撮影したものです。(分布群A)

斑の目立つもの

2007年1月21日に確認・撮影したものです。
分布群Cの中に混在して見られました。(7匹中2匹)

個体変異の比較

少数の群れには斑紋の目立つものもいます。
とても美しい班紋です。

参 考

発生 飼育(1) (2) 調査-2007 


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